2015年08月01日

桜と輪廻


葉桜や 花弁舞い散る 輪廻かな


7月5日札幌で開催された、第56回 日本長生医学会北海道連合会夏季研究会「句会の部」で最優秀賞の天位を獲得した俳句です。

今が盛りと咲き誇っていた桜の花も、ついには葉桜となり、一瞬にして風に舞い、私たちの目の前から消え去ってい行く風情がインスピレーションとなり、私たちの人生もまた、桜と同じように好むと好まざるにかかわらず一瞬でこの世を去らねばならないという、深い宗教感に根差した思いに至ったものと思われます。

長い長い転生輪廻からしたならば、 私たちの人生は一瞬の線香花火のようなものであり、無常なものであると詠んだ壮大な一句は、真宗長生派札幌教会主管者 酒井先生の作品です。

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2013年08月31日

夏休みの終わり

「そろそろ夏休みも終わりですね」
TVから流れたアナウンサーのコメントに驚かされました。
「えっ・・本州ってまだ夏休みだったの??」

北海道の小中学校はとうに2学期が始まり、山からは紅葉の便りが聞こえはじめていると言うのに・・

真っ黒に日焼けし夏休みを満喫していた小学校4年生の甥に聞かせたら、さぞ羨ましがることでしょう。文科省も罪なことをするものです(笑)

「夏休み 宿題なければ いいのになぁ」

私たちの会の句会で特別賞に輝いた俳句です。

説明は何も要らないでしょう。
誰もが、夏休みが終わりに近づく頃抱いたであろう心情を、小細工なしの直球ど真ん中で表現しています。私も「早く宿題すませておけば良かった・・・」と後悔し続けた義務教育の9年間を思い出し・・(T―T)

一般投票の最高得票を獲得し、多くの人に共感さた、この作品の作者は・・・小学校4年生の甥でした♪
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2012年02月01日

帰省


観測史上最深の大雪に見舞われている岩見沢市。

「治療室は窓まで雪で埋り、雪捨て場にしている裏の空き地は、運びこんだ雪で高い雪山が出来、まるで冬山登山をしているようです」岩見沢のA先生は、治療室に泊り込んで除雪に追われたそうです。

岩見沢からおみえになった患者さんも「除雪で身体はきついけど、明日は屋根の雪下ろしをしなきゃ家がつぶれちゃう・・・もう此処から逃げ出したいよ」と悲鳴をあげていました。

所用で旭川から札幌までJRに乗ったのですが、不思議なことに特急停車駅の中で、岩見沢だけが吹雪でした。

車窓からも積雪で倒壊した家屋が確認できます。
下手をすれば命にも関わるような大雪ですが、岩見沢に向かう人たちもいます。

会いたさに 吹雪押しのけ 里帰り

A先生が、ご家族の帰省を詠った俳句です。
郷愁の念は、雪害をものともせず、長年住み慣れた故郷へ足を向けさせるようです。

原発事故で、ほぼ村ごと避難している福島の川内村が、4月1日からの帰村宣言を表明したそうです。インフラ、除染、子供のいる世帯、失業など、帰還に向けた課題は多いと思われますが、全国に散らばり避難生活を続ける村民の心情も同じではないかと思いました。

今日から2月。
大寒を過ぎたとはいえ、東北も北海道も、寒さはこれからです。
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2011年10月27日

銀聖



親潮と黒潮が合流するえりも沖は、多種の鮭が回遊するので「鮭街道」とも呼ばれています。

産卵に向けて栄養をたっぷり蓄えた秋鮭の中でも、大きさ、鮮度、魚体などプロの厳しい基準をクリアした、魚体が美しい銀色に輝く銀毛を“銀聖”と 呼ぶそうです。

えりも町の出身の当院スタッフS君のお母さんから、見事な銀聖が届きました。

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銀聖を捌きながら一句

銀聖の 切り身に宿る 母の愛
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2011年07月16日

Inter-being



定山渓の夏季研究会に参加してきました。
余興および脳トレの一環として、毎年参加者から俳句を募集し句会を開催するのですが、今年でなんと20回目になりました。

第20回記念大会の最優秀句がこれです。

花御堂 ひねもす甘茶 匂ひけり

恥かしながら私の俳句です。
本人的にはあまり出来が良いとは思えず、むしろまったく自信のない句だったのですが、はじめて最優秀句に選ばれました。分らないものですねぇ・・・

花祭りは、キリスト教がイエスの誕生日を祝うクリスマスと同じで、仏教徒がお釈迦様の誕生日を祝う一大イベントです。

浄土真宗長生派に属する当会の会員も、毎年5月、札幌教会の花祭りに参加します。
この日は、花で飾られた花御堂に祭られたお釈迦様に、甘茶を注ぎながら祝うのが慣わしです。

子供の頃、ジュースの池で泳ぐのが夢でした。しかし冷静に考えてみると、甘いジュースに漬かって幸せなのごく短時間で、1日ジュースに漬かるのは気持ち悪いだろうと想像します。お釈迦様だって1日中、頭から甘茶をかけられてはたまったものではないだろう・・ふと過ぎったこんな馬鹿馬鹿しい思いを俳句にしてみました。この句に投票してくれた参加者は、深読みし過ぎたのだと思います(笑)

気の毒に思いながらも、誕生仏に甘茶を注いでいると、お釈迦様の視線が飾られた花に向けられているように思えました。

そういえば、お釈迦様は「道端の花の中にも宇宙がある」と仰ったそうです。
考えてみると、花は、太陽の光や、雨や、土や、二酸化炭素がなくては存在出来ません。
つまり花の中には、太陽や、雲や、大地や、大気が入っていることになります。

人体は小宇宙と言われます。自然科学的な難しい思考を抜きにしても、私たちも花と同じで、様々な要素がなければ存在できないのだと考えれば、理解は比較的容易かもしれません。

あらゆるいのちは緊密に結ばれています。
互いに絡み合っています。
単独で実存できる人など、何処にもいないのです。

これが共存の本質なのかもしれません。
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2011年01月28日

花火と澤田先生


私たちの会には、北長連句会という俳句の会があり、
認知症防止のため(笑)毎年、研究会にあわせ、会員に投句してもらい、優秀句を表彰しています。

第1回が平成4年ですから、もう18年になります。

丁度今、北海道連合会50周年の記念誌を作成しているので、
歴代入選句を掲載しようとまとめたところ、面白いことに気づきました。
研究会が7月なので、すべて夏の句なのです。

季節はずれですが、第1回目の最優秀句を紹介します。


夜をこがす 湖面に浮かぶ 人の声


京都からおみえになった、西田光宏先生の俳句ですが、
この年は、洞爺湖温泉で研究会が開催されました。
洞爺湖に浮かぶ屋形船から、水上花火大会を観た句です。

今は亡き 伊達の澤田先生にとてもお世話になった大会でした。
澤田先生も、私たちの心の中にしっかりと生きておられることを、
俳句を通し感じることが出来ました。

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2010年08月26日

俳句


睡蓮の 水面に映る 恩師かな


学術研究会の準備のため、北海道大学を訪れる機会が増えてきた頃、
キャンパスを歩いていると、睡蓮の池が目に止まりました。

睡蓮といえばモネの連作を思い出しますが、
エジプトでは、「ナイルの花嫁」と呼ばれ国花にもなっているとか・・

私も大好きな花なので、早足を休め、しばし美しい花嫁を眺めていました。
ふと、足元近くの水面に目を移すと、人影が映っています。
慌てて、後ろを振り向いたのですが誰もいません。

亡きY先生にとても良く似た人影でした。
Y先生は、北海道連合会の黎明期からご活躍された師であり、
私と長生医学の縁を結んでくれた恩人です。

「しっかりやりなさい。私が見守ってるから」

懐かしさの後、そんなメッセージが心に届いた気がしました。

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2009年03月20日

春立ちぬ


戸締りの 鍵穴見えて 春間近か   浅井 威

例年、定期総会は春物のコートで出かけるのですが、
今年は冬物コートにマフラーでした。

春一番が吹き荒れ、いよいよ春本番!・・・と思っていたのですが、
まだ氷点下の日もあります。

しかし、鍵穴にも春を見いだす感性は、さすが長生医学会きっての俳人(^-^)

今年還暦を迎えた、長生医学会きってのパソコン通で、
北長連公式サイトを運営してくれています。

昨日、リニューアルしました。
定期総会の模様もご覧になれます。
懇親会の動画もどうぞ♪

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2009年01月03日

副会長とジョージ・ハリスン


御仏の 心を映す 雪時雨  平林数巳


低温時に、雨が雪に変ることを雪時雨というそうですが、長生医学の土台にあるのはスピリチュアリティーであることを感じさせる、当会副会長の俳句です。

クシュリナ神の信者として知られる故ジョージ・ハリスンは「神は抽象概念ではない。海水の一滴が海全体と同じ性質を持つように、私たちの意識と神の意識は同じ性質を持つ」と言いました。

私たち個々の存在の最も深い部分では、根本的にすべての人が神(仏)や万物と一体だと気づくそうです。それが解脱であり、本当の意味での根源的自我と言われ、全ての生命体はそれを持つと云われます。

しかし作者が詠みたかったのは、こうした解脱に向かう自我ではなく、日本人の中に無意識に備わっている原始的なアミニズムかもしれません。

それにしても、年末に狂ったように降り積もった雪が溶け始めています。こんな正月にも地球環境の深刻さを感じます。

「物質エネルギーに執着したエゴのためそれに気づかない」ジョージ・ハリスン
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2008年12月18日

風邪の流行


妻寝込み 米とぐ夜更け 凍水   浅井 威


風邪が流行っています。
旭川市内では、学級閉鎖の中学校もあるようです。

子供は高熱を伴う傾向があります。
大人の発熱は軽いようですが、咳は長引く傾向があり、消化器症状を訴える患者さんも増えています。

インフルエンザの流行はまだのようですね。

風邪のウィルスは低温が好きなので、身体は体温を上げウィルスを追い出そうとします。それが発熱の仕組みです。
ウィルスとの戦いは副交感神経が受け持っているので、副交感神経の働く夜になると熱が高くなります。

熱が出てもあまりジタバタせず、身体を温かくし、水分補給を心がけましょう(^0^)/


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2008年03月16日

楽屋落ちの傑作


今日は、日本長生医学会北海道連合会の定期総会でした。

懇親会の閉宴挨拶で大村基實が、俳句を披露してくれました。


 教会 地固まりぬ 春息吹


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楽屋落ちですが(^^;)、関係者の様々な思いが凝縮した俳句に会場から拍手が沸き起こりました。

めでたしめでたし(^-^)
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2008年02月29日

2月の秀作


雪像を 出来る前から 涙ぐむ    近藤俊之


今夜こそ 想ひを込めし 弓始    赤川富子


木漏れ日の 隙間漂う 間歇泉    平林数巳
(平成19年度あさひ句会天賞受賞作)



真砂女忌や 我に秘密の 恋ひとつ  天野浩美 
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2007年07月13日

北長連句会審査結果


夏季研究会懇親会の席で北長連恒例の句会が開催されました。

主宰者と出席者による選句の結果、下記入選句が決定。受賞者には、大村主宰手書きの短冊と副賞の図書券が手渡されました。おめでとうございます♪

h19 kaken kukai.JPG 審査発表


平成19年度北長連句会審査発表(敬称略)

 
天位  運動会 声援だけが 先走り       浅 井   威

地位  熊啄木鳥の 木の音嬉し 春の味     大 平 宏 一

人位  うたた寝を 篠突く雨に 邪魔されて   市 村 慎 二


入選   
草取りに 天を仰ぎて 父想う     近 藤 俊 之
    
能を舞う 焚き木の灯り 夜桜に    平 林 数 巳

同胞や 師の蔭偲ぶ 渓しぐれ     藤 本   隆

新緑が 微笑みかける 北大地     黒 岩 昇 一

年明けに 開祖待つ地へ 発つ導師   森 本 千鶴子

夕立の 去りし歩道に 星光る     吉 武 ゆ り

嗚呼戦友(とも)よ レイテの土に 砕くとも 
御霊よ還れ故郷へ  梶 尾   茂  

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2007年03月01日

あさひ句会


某老人医療の大家が「俳句をたしなむ人はボケない」と発言したことがあります。

まだ認知症という病名すらない時代ですが、脳の機能低下を防ぐには、情報を頭に入力するだけでなく、入力した情報を出力することが必要だということを端的に示したある意味名言ではないでしょうか。

本を読む、美しい景色を見る、映画やテレビを見る・・・それだけでなく、そうして見聞きしたものを絵や文章、音楽や言葉で表現する。そうした意味で俳句は最も手軽な頭の運動といえるかもしれません。

日本長生医学会旭川支部では1993年から、研究会の都度会員に返信葉書に俳句を募集し、優秀な句を表彰しています。

haiku3.jpg

1999年に「あさひ句会」と命名された由緒ある句会(笑)には、今年も60句の応募がありました。日本長生医学会文芸部顧問大村基實先生による厳正な審査の結果、下記俳句が入選、旭川支部新年会の席で、大村選者より受賞者に直筆の短冊と副賞の図書券が手渡されました。



天賞  寄せ鍋の 妻の味には 言葉出ず    北川博雅先生
地賞  眩しさに 小春日和の 風流れ     平林数巳先生
人賞  祀堂道 散りゆく黄葉 風の音     赤川富子先生
入選  朝まだき 稜線はるか まだ白し    近藤俊之先生



新年会は 旭川市4条8丁目 イタリア料理の店「仁泰KIMIHIROのご好意で貸切りにしていただき、のんびり本格イタリアンに舌鼓を打ちました。美味しかったですよ♪

2007sinnenkai5.jpg KIMIHIRO店内

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2007sinnenkai2.jpg  2007sinnenkai11.jpg


2007sinenkai.jpg 一般参加の美女軍団

カメラマンは5年生のI君でした♪

posted by かず at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 治療師たちの俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする