2016年04月26日

日本長生医学会旭川支部4月定例研究会のお知らせ

テーマ 〜 精 神 療 法 〜

4月の定例研究会は、才津敦義先生の大村長生館卒業記念講演です。
旅立ちの時を迎えた才津先生が、6年間の臨床の中で体験した思い出深い症例を基に、精神が身体に与える影響とその力を統計を基に考察します。精神療法の重要性を再認識し臨床に役立てていただければ幸いです。

■日時 4月29日(祝日 金曜日)
■会場 旭川市5条4丁目「旭川市ときわ市民ホール」研修室301
■会費 無 料(一般の方も、お誘いあわせの上ご来場ください)

■プログラム  14:30〜16:00 演題「思考の力」 講師 才津敦義 先生 
       16:00〜16:15 質疑応答
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2016年04月23日

母の死とプラーナ〜末期癌の症例報告K〜


教会の花.png

写真は、S先生の"言霊の実験"です。
向かって右側の花には“ポジティブ”な言葉を、左側の花には“ネガティブ”な言葉を毎日かけたところ、花の生育にこれほどの差が出ました。興味深いのは、花だけでなく水にも変化が現れたことです。右の水に比べ、左の水は、見た目で分かるほど濁っていました。

果たして花に・・・ましてや水に人間の言葉を理解する能力があるでしょうか?

“言霊(ことだま)”と呼ばれる概念があります。
文字通り、言葉に宿る霊的な力のことで、万物に神が宿るとされる日本のアニミズム思想だけでなく、心の存り様をも示すものと思われます。

ヨーロッパにも言霊と同じように、霊的な力を含んだ「霊気」(プネウマ)とよばれるものがあります。新約聖書では「風はいずこより来たり いずこに行くかを知らず。風の吹くところいのちが生まれる」と記されていますが、この「風」と表記されているものが「プネウマ」つまり「精霊」や「プラーナ」を意味するものです。

言葉にはプラーナというエネルギーが宿り、プラスエネルギーを宿すプラーナは花を生き生きと咲かせ、マイナスのエネルギーに変換されたプラーナは花を枯れさせる。つまり言葉を発する人の意識がプラーナの波動を変え、こうした現実が作られるということになります。

ならば使う言葉は、「怒り」「憎しみ」「不平不満」の感情を伴うネガティブな言葉でなく、「楽しい」「嬉しい」「幸せ」などの感情を伴うポジティブな言葉が良いに決まってます。

一般に音や言葉は、禍々しき魂や霊を追い払い、場を清める働きがあると言われますが、長生医学で不可欠とされるプラスのエネルギーを帯びた上向きの言葉が「感謝」です。

父に頼んでみました。
「今日から毎日おかあさんに“ありがとう”って言ってくれるかな」

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2016年04月16日

母の死とプラーナ〜末期癌の症例報告J〜


父は手先が器用で、家の増改築はもとより、車庫や物置小屋の新築、滝の流れる池や庭園まで一人で作ってしまいます。農作業はもとより家電や車の修理・・・父に出来ないことはないように思えました。筋肉質の腕で華麗にカンナを掛ける父を、不器用な私はいつも尊敬の眼差しで見ていました。

父は仕事の都合上、勤務時間が不規則でした。家族が寝静まった夜中に出社することも多々ありましたが、そんな時は必ず、子供たちの寝室に立ち寄り布団を掛け直してから出かけていくのが父の常でした。

決して裕福ではありませんでしたが、夏休みには家族旅行を欠かしたことがありません。

“親戚の中で一番頼りになる男”と形容されるほど、面倒見が良く行動力に富んだ、男気溢れるタイプであるがゆえ、自分の意に介さないことは敢然と否定します。自分の基準が正しいと信じているので、その信念が一人よがりであることに気付かないことも多々あるようです。

小学校低学年の頃、近所の子供に意地悪をする私を見て父に言われました。「人に何かをするときは、自分が同じことをされたらどう思うかを考えてから行動しなさい」私の座右の銘として、今も心に刻まれている言葉です。

「人を傷つけてはいけない。人を思いやれ」そう教えてくれた父が、なぜこれほどまでに母を落胆させたのか?

立ち振る舞いは平静を装っていましたが、母が病床に伏してからの父の不適切な行動や言動を知り、父の心に他人を思いやる余裕がなくなり、感情のコントロールが出来なくなっているのだと思いました。

瀬戸内寂聴は「人を傷つけたくないと思っていてもいつのまにか傷つけてしまう、人間は愚かな動物」と説いていますが、齢90歳を過ぎてみた父の未熟でした。

父と母の間に何があったのか?
説いたところで状況は変わらないでしょう。
ほとんどの男性がそうであるように、むしろ口うるさく責められると、意地になり自分の我を通そうとします。

治療しながら、父に頼んでみました。

「おとうさんに頼みがあるんだ」
「なんだ?」
「なんでもいいから、おかあさんに、今日から毎日“ありがとう”と言ってくれるかな」
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2016年04月05日

休診のお知らせ


長生医学会出席のため、

4月8日(金曜日)午後休診
4月9日(土曜日)休  診

4月11日(月曜日)より、平常通り診療させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、上記よろしくお願い申し上げます。

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2016年04月02日

母の死とプラーナ〜末期癌の症例報告I〜


鎮痛剤の効かないスピリチュアルペインを抱え、身体の痛みに苛まれる母に伝えました。

「お腹が痛くならない“おまじない”教えようか?」

「えっ?」目を閉じていた母が、訝しげに私の顔を覗きました。

「今は痛みが治まっているけど、また痛くなると思う。でも俺はもう旭川に帰らなくちゃいけないから、痛くなっても治療してあげられないんだ」

「・・・・・」

「どう?痛みを減らす“おまじない”覚えてみる?」

「うん」母が返答しました

「でも・・とても難しいよ。・・・出来るかな?」

「・・・・やる」

じゃ・・やってみようか。

いいかい・・・「おとうさんを許します」って言うんだ。

臨床でスピリチュアルペインを抱えた患者さんに使う手法ですが、許せない人を「許す」と言える人はめったにいません。「口が裂けても言いたくない」と言う方がほとんどです。しかし憎しみや怒りの感情は、体にとって何の役にも立ちません。むしろ自分の身体と心をひどく傷つけてしまうだけ。他者のために許すのではなく、自分のために許すことが必要なのです。

「なんでもいいから、おまじないだと思って言ってごらん」

少し戸惑いの表情を見せた母ですが、ほどなく、か細い声で言いました

「・・・おとうさんを・・許します」
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