2017年06月14日

月03日 ありがとう・ありがとねE

平成27年5月8日

 今朝、兄からの遠隔プラーナ療法時
「指の付け根から水が湧き出し、指先の方へ流れる様な感じがする」
しばらくして
   「治療、終わったわ」
   時計をみたら8:35分、何故わかるか聞くと
   「その感じが弱まり、今度は逆に指先から指の付け根に水が戻って来る感じがし
て、すごく弱まったから。こんなの初めてだ」

5/8 МRI(腹部〜骨盤腔)検査し帰宅。
待合室で「私、癌になってしまったけど、心配して大事にしてくれる子供達がいてくれて幸せ者だよ。ありがたいし幸せだ」

こんな事言ってくれるなんて涙がでる。
昨夜はいろいろなことを考え、不安で眠れなかっただろうに。
自分を投げうって皆に尽くし頑張ってくれた母の力になりたい。
もう辛い思いや我慢は絶対にさせたくない。
待合時間も今は私にとって母との貴重な時間に思う。
勤務を配慮して下さる師長、スタッフに感謝。
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2017年06月03日

ありがとう・ありがとねD

平成27年5月
少しの動作で頻脈と不整脈となり「胸が苦しい」と臥床し安静にしていると、しばらくして徐々に落ち着く。この繰り返しで、ほとんど臥床して過ごしている。
下半身の浮腫もある。咳も出る。食欲ない。ADL低下。

PSにあてはめるとグレード3に近い2〜3に各当する。余命2ケ月〜4ケ月半くらいかなぁ。

5/5 和彦兄治療。「骨盤内膜が心膜と胸膜を引っ張り頻脈にしている状態」
5/6 和彦兄治療。

5/7 本日午後、婦人科再診日。
一応、父に「今日、検査結果の説明があるから、一緒に受診してお父さんも先生の説明を聞くかい?」
「俺が聞いてもわからん。お前が聞いて来てくれ」

婦人科再診。(検査結果の説明を受ける)
「細胞診検査の結果、癌でした」と告知を受ける。前回受診時に私が説明を受けた内容を母も説明受ける。
   母は表情変わらず「そうですか」自分に納得させるように「うん・うん・うん」と何度も頷いている。
   「先生、入院はしたくありません。家に居たいです。痛いことも、もう嫌です」
   「わかりました。そうだよね。痛いことは嫌だよね。定期的に顔を見せてもらって経過をみて行きましょう。何かあったら、いつでも来て下さいね」
外来通院で経過をみていくことになる。
  
私だけ残り、本人の意思を尊重し積極的治療は望まず、できる限り自宅療養し、日常生活に支障を来たす時が来たら、旭川厚生病院の緩和病棟へ入院希望と話す。

診察後
「あんたの言うように早く病院に来たら良かったね。嫌になっちゃうね。
でも、なってしまったものはしょうがない。優しい先生で良かったわ」

「進行がゆっくり、ゆっくりだから症状が出なかったんだよ。入院しても寝ているだけだと思うし、かえって良くないもね。集団生活だし制限が多いからストレスで逆に病気になっちゃうもね。心臓で入院した時に同じ部屋にひどい人がいて、眠れなくて大変だったもね。私が付いているから大丈夫。ずっとお母さんの傍にいるから家に居よう。お母さんはまだまだ若いけど、年齢的には癌の進行が遅いから、今まで通りに生活してればいいんだよ。何か症状が出たらその時に考えよう。今はいい薬もたくさんあるから家でも生活できるよ。でも今までみたいに無理はダメだよ。これからは何でも言ってね」

「ありがとう。心配かけるね。仕事休ませてごめんね。もう少しで晩ごはんだから
お弁当でも買って帰ろうか。あんたとヒデちゃんの分も買おう」

母も覚悟はできていたと思うが、やっぱりか〜 という思いと共に、残念で残念でならなかったと思うし悲しかったと思う。
先生からの告知をきちんと聞き入れ、自分の考えを伝える母、立派だった。

帰宅し私から父に伝える。
「お母さん、婦人科の癌だった。お母さんも先生から聞いて知っている。2度目なので放射線はかけられないし、高齢なので抗がん剤も強い薬は使えないから、定期的に通院して経過をみて行くことになったよ」

父は厳しい表情で聞いていたが
「しかし、お前もわからんかったのか?何か症状はなかったのか?」と責め立てるよう
に言うと外作業へ行ってしまった。

「いつものことだよ。何でも私が悪いんだ。私が悪者で丸く収まるようになってるんだから。私が癌になったのはストレスのせい。1回目はお父さんと楡木のおばちゃんのせい。2回目はお父さんのせいだと私は思っているよ」下を向き呆れたように言う。
「傍に私がいるから大丈夫。頼りないかもしれないけど、頼りにしてね」
「ありがとう」

お母さん、悔しいね。涙が出るね。
父には怒りを通り越し情けない。どうして、病院疲れただろ、これから無理するなよと言ってあげられないのだろう。
父もショックだと思うが、少し前に告知を受け、ショックを受けている母への思いやりやフォローの言葉はないのか?
こんな酷いことを言われても反論もせず、どんなにか悔しいだろう。
一番つらいのは母なのに。

外へ行き父に話す。
「今まで通りの生活でいいのだけど、これから徐々に身体がこわくなってきて、出来ない事が増えてくると思う。無理だけさせないようにしようね。私も協力させてもらうからね。
それと、お母さんはできる限り入院はしたくない。家に居たいと言ってるんだ。
痛みや苦しくなって来たら、痛みや苦しみを楽にしてくれる旭川にある専門の病院に入れてあげたいと考えているのだけど、時期が来たらまた相談するね。
あと、どんな病気もそうだけど、急に病状が変わることもあるということだけ頭に入れておいてね。兄ちゃんとよっちゃんとも相談しながら、みんなでお母さんを支えて行こうね」
聞いているのかいないのか、顔も合わせず「うん」

父もショックが大きいと思うが、母を責め、優しい言葉もかけず最低な態度をとった。
母の病気に正面から向き合おうとしない。
今後時間をかけて受け入れ、何か聞いてくることを期待しよう。
でも時間がないのに。
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2017年05月25日

ありがとう・ありがとねC

平成27年4/23

子供達で話し合う。(旭川 上田宅)

   ・母の意志を尊重する。
   ・苦しまず安らかな最期にする。
   ・幸せだった、良い人生だったと思えるようにする。
   ・家での生活に支障を来す時がきたらホスピス(旭川厚生病院)へ入院させてあげたい。
   と意志を統一。

4/27 病院受診。胃カメラ行い帰宅。
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2017年05月14日

ありがとう・ありがとねB

平成27年4/22 消化器内科再診。

CT検査の結果を聞く。
「画像上内臓には異常ないが、子宮に異常がみられる。今日、これから婦人科受診して下さい」

婦人科受診。(岡本医師)
内診と細胞診を行う。

   「癌の検査をしました。結果が出たらお話ししますね。MRI検査などもう少し検査をさせて下さい。今、食べられますか?お腹痛みませんか?」
   「食べています。痛みはないです。ただ動くとこわいだけです。よろしくお願いします」
  
母が先に診察室を出て、私が説明を受ける。

「内診と細胞診検査をしました。内診で癌だと思います。子宮を切り離したところ、上部の再発です。一度放射線をかけているのでもうかけられないし、化学療法も年齢的に強い薬は使えないので経過をみていく方法になると思います。次回受診までに告知、今後の方針について話し合っておいて下さい」
  
私が診察室から出て行くと、
   「先生なんか言ってたかい?」
   「検査結果待ちだって。あと今までにかかった病気などを詳しく聞かれたよ」
   「うん、私、もう辛い検査や治療は嫌だ。痛いことは嫌。入院も嫌。家に居たい。だって入院はさみしいよ」
   「そうだね。どんな病気でも痛いことはやめようね。入院もするんじゃない。入院したらかえって病気になっちゃうもね」
   「そうしたい。2月頃から、たまーに出血あったんだ」
  「とりあえず検査結果を待とう。検査結果を聞いてから考えればいい事。それまであれこれ考えないでいようね。どんな病気でも、おばあちゃんと私の考え同じだわ。これから病院の時は私も一緒に来て先生の話を聞くから心配しないでね」
「ありがとう。さあ〜 お寿司でも食べて帰ろう」
と都寿司でランチ。(母はサラダと半蕎麦と握り2カン食べる)

友達と月に1回食事会があり、このお寿司屋さんを利用していた。
食べきれず残った握りは持ち帰り、いつも私へのお土産としてくれていた。

母の気持ちと今後どんな苦痛が訪れるのかを考えると味がしなかった。
絶対苦しい思いをさせたくない。一番にそう思った。
母は早い時期から体調の変化、それも軽くない事、受診すれば即入院になるような事態がありうることに気付いていたと思う。だからこそ受診しなかったのだと思う。

昨年末に、横になっていることが多く見受けられたこと、家事がまめに行き届かなくなったこと、風邪症状が続いていること、着替えている姿をみて痩せていた事が気になり病院受診を勧めたことがあったが、
「入院になったら困るし、4月に谷内科の予約日なんだ。それまで様子みる」と拒否していた。
身勝手で優しくない父へのストレスからのプチ鬱状態か?とも思ったりしていた。

私は精査を勧められたと聞いた時から覚悟をしていた。
こんなに近くに居るのに打ち明けられず、悩み我慢していたんだね。
どんなにか不安だったろう。
気付いてあげられなくてごめんね。母に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
お母さん、これからは不安、苦痛、心配事など何でも打ち明けてもらえる存在になれるように全力でサポートさせてね。絶対に苦しい思いをさせない。
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2017年05月02日

ありがとう・ありがとねA

平成27年4/15〜5/13日まで名寄市立病院で検査を受ける。(消化器内科→婦人科→泌尿器科)

4/15 消化器内科受診。(井尻医師)
「谷先生から腫瘍マーカー値が高いとのことで紹介受けました」
CEAが8とのこと。
胃カメラと大腸カメラが予約となる。
今日は腹部〜骨盤腔の造影CT検査をして帰宅する。
「若い先生だね、息吹ちゃんに似てるね」

若くて優しい口調の医師だが、しかし今どきの医者は患者の顔もろくに見ないで、パソコンを打ちながらの問診、内科医なのに聴診器を当てる訳でもなく、脈をとる訳でもなく、診察台に寝かせ腹部を触診する訳でもなく、検査値の情報がまず最優先なのだろう。
母の顔、目をしっかり診て、下瞼をめくり、脈をとったなら、少なくとも1ケ月後に大腸カメラ予約とはならないだろうに。
選ぶ病院がない、医師を選べないのは辛い。やはり患者は弱い立場なんだなぁ。

待合室で
「お母さん、だいぶ我慢してたんだね。無理させたね。ごめんね」
「なしてさ、あんたなんも悪くないよ。やっぱりお父さんのストレスが一番だね。
いつか病気になると思ってたよ。仕方ないもね。友達とお出かけしたり、好きなことし
て、なるべくストレス発散してはいるけど、いろいろあるもね。心配かけてごめんね。
仕事休ませてごめんね」

4/17 表情少し良い。咳出ている。
「こわいけど、吸い込まれるようなこわさ無くなった」

4/18 義博兄治療。
「足が温かくなったわ」と喜んでいる。
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2017年04月22日

日本長生医学会札幌支部定例研究会のお知らせ

日時:4月23日(日曜日)13:00〜17:00
会場:札幌市エルプラザ(札幌駅北口)

実技主体の研究会です。
日本長生医学会北海道連合会会員の皆様、ふるってご参加下さい♪
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2017年04月14日

日本長生医学会旭川支部 4月定例研究会のご案内


■日時:4月16日(日曜日)15:00〜17:00

■会場:旭川市4条通16丁目「大村長生館」

■講師: 鈴 木 英 一  先生

手・足・横隔膜・骨盤隔膜・胸郭出口の総合的復習に加え、頭蓋骨への働きかけも予定しています。脊椎だけでなく、横軸や内側から外側へのアプローチを学ぶことで、施術者として意識の広がりを体感してください。

■会費:無 料

■問い合わせ:旭川支部長 大村和彦まで
TEL0166-23-0818 FAX0166-23-0827

※出欠の返信は不要です。直接会場までお越し下さい。駐車場有
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2017年04月05日

臨時休診のお知らせ


4月7日(金)午後休診
4月8日(土)〜10日(月) 休 診

第93回長生医学会と長生学園入学式出席のため
上記臨時休診させていただきます。

尚、4月11日(火)から、平常通り診療します。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い致します。
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2017年04月01日

ありがとう・ありがとね @

1年以上にわたり、治療師としてターミナルケアにどう関わったかを治療師目線で書いた「母の死とプラーナ」を掲載しましたが、今月から、介護者目線の手記を連載します。

この手記は、癌の発病から最期の時まで、母に寄り添いつぶさに観察してくれた妹が、看護師として娘として、病気の経過や、病人と介護者の揺れ動く心、喜び、感謝の気持ちなどを、その時々手帳に書き残したリアルな記録です。脚色等は一切施しておりません。

タイトルの「ありがとう・ありがとね」は、母が妹に毎日かけていた言葉ですが、この言葉にはスピリチュアル・ケアの本質が息づいているように思います。

在宅で家族を介護する皆様のお役に立てば幸いです。


平成27年4月
4/6 谷内科クリニック定期受診。定期検査(採血と腹部エコー)
「なんとか?という値が高くて、膵臓が少し腫れてるから、市立病院で検査して下さいと言われて、すぐ予約してくれた。心臓も少し弱ってきているから、と心臓のエコー検査の予約も入ったの」と母から聞く。

肝臓癌?まず頭にうかんだ。やっぱり病魔が母を蝕んでいたのだ。
受診に付き添わなかったことを後悔。

昨年末からの母の様子をみていて、一人で受診させることに不安がよぎったが「大丈夫だよ、仕事休まないで」と一人で受診。
多分診察時、倦怠感があること、動くと胸がドキドキしてこわくなること、瘦せてきたことなどを訴えたのだろう。先生も母の様子から定期検査に加え、腫瘍マーカー採血が追加になったのではないかと推測する。

「時々スーッと吸い込まれるようなこわさがあって、このまま死ぬんじゃないかと思うことあるんだ」

今後は付き添うからね。お母さん、ごめんね。
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2017年03月25日

母の死とプラーナ〜末期癌の症例報告㊸〜


母の葬儀を終え間もなく、帯状疱疹(たいじょうほうしん)を患いました。

帯状疱疹は、子供の時に感染した水痘(みずぼうそう)のヘルペスウイルスが、神経の付け根に残り、疲労やストレスなどで免疫力が低下した時に活性化され発症する、とにかく痛い病気です。

当初は引っ掻き傷のようなチクチクする痛痒さでしたが、どこにも傷はありません。
「なんだろう・・?」
数日すると肋間神経沿いに赤い発疹が顔を覗かせました。
「やべ・・帯状疱疹だ」

これが患者さんなら、すぐに皮膚科を受診させ抗ウイルス剤を使ってもらうところですが、臨床家の私にとって帯状疱疹は一生に一度あるかないかの貴重な機会。帯状疱疹の痛みをプラーナでどこまでコントロールできるか自らの身体で実験してみようと思い立ちました。

ヘルペスウイルスは胸骨から脊椎まで広く増殖していましたが、自分の手が届く胸は自らの手で、手の届かない背中は家族にヒーリングを頼みました。
「紅斑に向け人差し指の先からレーザーを照射するイメージでプラーナをあててみて」
「そんなこと私に出来るかな・・」
半信半疑だった家族も、痛々しかった赤みが、翌日には薄ピンクになっているのを目の当たりにし「パパ!治療しようか」がぜんやる気が起きたようです。

50歳以上の帯状疱疹は、帯状疱疹後神経痛と言われる痛みが長期間残ると言われます。還暦を目の前にした私が、果たして薬を使わずに痛みから完全解放されるのか?跡を残さず治癒することが出来るのか?

2〜3日後、水疱が痂皮化しみるみるうちに治癒に向かっています。心配していた痛みもほとんど感じることなく、通常は1か月以上かかるであろう発疹が1週間で消えました。案じていた帯状疱疹後神経痛もありません。

帯状疱疹は痛みさえなければかすり傷のようなものです。町内会の新年会では痛みを恐れずしっかり飲むことが出来ました(笑)

仲間にも遠隔プラーナで応援していただき、プラーナのありがたさを、自らの身体で再認識出来たことに感謝します。

こうした免疫力の低下には、自分で自覚していない母を失った精神的混乱と空虚さが潜在意識にあったのかもしれません。「死とは使い古した服を着替えるようなもの。命は輪廻の連続性の中にあり、人間の生命は、死後も肉体を除いて、意識・記憶、個性などすべてが存続する」というインド哲学の死生観を盾に、自分に喪失感はない。精神は健全と思っていました。またブログにも「今回の経験を生かし、死に向き合う人や家族が、自分を失わずに穏やかな気持ちで生きていけるよう援助出来れば・・・」などと、偉そうなことを書き連ねていますが・・・私の本質はただのマザコンなのだと知らされました(^^;)

母は死して尚、こんな未熟な私に学びと成長の恵みを与えてくれたのかもしれません。「患者を通じて、施術者自らも救われる」長生上人の言葉を思い起こしつつ、1年以上の長きにわたり「母の死とプラーナ」をご愛読いただいた皆様に感謝申し上げます。

4月から、発病から最期まで母に寄り添いケアしてくれた妹の手記を掲載します。タイトルは「ありがとう ありがとうね」看護師として娘として、飾らない言葉で綴られた彼女の思いが、少しでも在宅で家族を介護する皆様のお役立てば幸いです。
posted by かず at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 大村長生館の治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする